コラム

東京以外でも仕事ができる!「自分らしさ」や「やりたいこと」を見つけるコワーキングスペース8選

「働き方改革」が叫ばれる昨今は、リモートで自宅作業ができる会社も少しずつ増えています。そんなときに、こだわりたいのが「働く環境」。皆さんは、「コワーキングスペース」という言葉をご存知ですか。「コワーキングスペース」とは、様々な人が共同して仕事を行う場所のこと。新たな「働く環境」です。普通のオフィスと異なり、仕切りがない点が特徴。「自宅で、1人で作業すると煮詰まってしまう」、「必要な機器が揃わない」などといった精神的、物理的障壁をなくす効果が期待できます。東京や大阪といった都市部では、時間で利用できる便利なタイプのものが数多くありますが、ここではそれ以外の地域でのこだわりあるコワーキングスペースをご紹介します。

用途に応じて使い分けできる利便性がコワーキング利用の魅力

コワーキングスペースは、月単位で利用するパターンと、時間や1日単位で利用できるドロップインのパターンがあります。運営会社によって異なりますが、月単位での利用は、固定のスペースを確保してオフィスとして利用できます。その他にも、月に数回の利用や週末のみ、夜間の利用といった、柔軟な使い方ができるところが多いです。週末起業をしている人の利用も増えてるとのこと。その場合、入会金や敷金といった利用料金に加えて資金が必要となるので確認しておきましょう。場所によってはすでに満室のところもあるのでご注意を。なお、ドロップイン利用はその日の急な利用も可能なことが多く、店舗によっては入会金なども不要ですので、その都度、気分によって店舗自体を変えていくこともできます。

便利に仕事をするだけではない、こだわりのコワーキングスペース

一般的にコワーキングスペースというと、都市部などの便利な場所に展開していることが多いものです。
しかし、リモートで作業ができる以上、必ずしもわざわざ電車やバスに乗って移動してまで「便利な場所」で仕事をする必要はありません。むしろ自宅から数分の場所や、日常から離れた場所で仕事をすることで、気分転換まではかれる時も。これらも立派なコワーキングスペースです。
出先で急きょ作業スペースが必要になったということではなく、気分を変えて仕事をするなら、息抜きで顔をあげた時に見える景色にこだわってみるのも手です。例えば、仕事の合間にふと顔をあげると、目の前に海が広がっていたならどうでしょう。疲れも一気に吹き飛びそうですよね。
その時の気分で、自分に合ったコワーキングスペースを選択してみてください。

鎌倉、伊豆、沖縄。旅行気分で海を眺めながら働いてみる

■Satellite YUIGAHAMA
東京都心部から比較的短時間で行ける海辺であれば、千葉、鎌倉、伊豆あたりが妥当です。鎌倉を中心に建築や街づくりに関わっている株式会社エンジョイワークスが展開する「Satellite YUIGAHAMA」は、江ノ電「由比ヶ浜」駅から30秒にある古いビルをリノベーションしたワーキングスペース。洒落た造りは鎌倉ならでは。さらにオプションで、サーフボードを置くラックが使えるため、早朝にサーフィンを楽しんでそのまま仕事に入るなんてことも可能です。
https://satelliteyuigahama.com

■おきなわダイアログ
リゾート地の沖縄にもコワーキングスペースがあります。「おきなわダイアログ」は海辺ではありませんが、那覇市の中心部にあるためとても便利。
http://okinawadialog.com

■SEASIDE OFFICE
那覇市から離れた沖縄本島北部の国頭村にある「SEASIDE OFFICE」は2階が宿泊施設となっているため、旅行と仕事を組み合わせたような過ごし方ができます。フリーランスで働いていたり、すでに在宅、リモートワークである程度自由な働き方ができるのであれば、一度、思いきって遠出してみるのも新たな刺激となりそうです。
http://hechima-seaside.site

特化型のコワーキングスペースでスキルアップ

都市部や郊外、駅近、海辺など立地が優れたコワーキングスペースの他には、特化型のコワーキングスペースもあります。その場合、都市部が中心となってしまいますが、同じ職業、分野の人が集まることで、互いに相談し合ったり、仕事や知識の幅が広がったり、刺激を受けることがありそうです。

■PROP
東京・表参道にあるクリエイター専用のコワーキングスペース「PROP」は、デザイン会社が運営している店舗。プリンタやモニタはもちろん、クリエイターに特化しているだけあって、紙のサンプル帳やデザイン誌などデザイン業務に必要な環境が揃っています。
http://prop-tokyo.jp/

■Hatch Cowork+KIDs
女性向けのコワーキングスペースもあります。女性起業家や、起業を目指す女性に向けたものもありますが、ここで注目したいのは子ども連れで利用できるコワーキングスペース。
赤坂見附駅から徒歩6分と都心部にある「Hatch Cowork+KIDs」はキッズルームを併設しており、仕事中はスタッフがキッズスペースで子どもを見守っていてくれます。
https://hatchcowork.com

■マフィス
北参道と横浜に2店舗を展開する「マフィス」でも、保育スタッフが子どもを預かってくれるため、育休中や子どもが幼稚園に入るまでの間に「資格取得などで勉強をしたい」といったアクティブなママたちが多く利用しています。
https://www.maffice.com

異業種の人たちと交流を図り、新たな繋がりが生まれる

コワーキングスペースの利点はたくさんあります。例えば、個人で導入するには高価で本格的なオフィス機器が使えることや、店舗によってはオフィスの所在地として住所を名刺に書き込めることなど。ほかにも不在時の電話の受付サービスや、労務・法務関係の相談・コンサルティングに乗ってくれるサービスなどがあることなどが挙げられます。
それに加えて注目しておきたいのが、同じコワーキングスペースを利用する人たちとの交流。同業の人もいれば、普段のビジネスの中では出会えない異業種の人もおり、そういった人たちと交流を図ることで新たな刺激やアイデアに触れることができます。
実際に多くのコワーキングスペースで、利用者同士の交流を図るイベントや、ビジネスをしていくうえで役に立つセミナーなどが実施されています。また、カフェを併設させて、そこで自然と交流が生まれる工夫をしているところもあります。
その結果、ビジネスでコラボしたり、一緒にプロジェクトを立ち上げたり、クライアントを紹介し合ったりといった相乗効果も生まれています。コワーキングスペースのコンセプトによって、集う利用者のタイプも異なるため、利用したいときにだけ利用できるドロップインで試してみて、雰囲気を見てみるといいでしょう。

地域活性化に貢献するコワーキングスペース

上記で挙げたように、コワーキングスペースを活用した異業種交流も魅力ですが、特に地方におけるコワーキングスペースの役割にはさらなる期待がかけられています。

■Any
静岡県浜松市にあるコワーキングスペース「Any(エニイ)」は、地元の企業が出資してつくった民間のまちづくり会社、浜松まちなかマネジメント株式会社が運営する施設。それだけに、単なる作業スペースではなく、利用する人々を繋ぎ、まちづくり、地域の活性化に発展する試みを続けています。個人ではなかなか取りかかりにくい、まちづくりや地域活性の足掛かりの場としてもコワーキングスペースは活用できるのです。
https://www.any-h.jp

■BUSINESS HUB
東京から地方の地域活性化にアプローチする動きもあります。総合人材サービスを展開するパソナグループが運営する「BUSINESS HUB(ビジネスハブ)」は、東京駅に直結した地の利を生かしたオフィスシェアリング「インキュベーションラウンジ」と、全国の地方自治体の東京オフィスやUIJターン窓口などが入居する「地方創生ラウンジ」から成り立っています。
「インキュベーションラウンジ」の会員で、さらに同社の会員制SNSに参加することで、「地方創生ラウンジ」に参加している地方活性化を目指す全国38の自治体(2018年8月現在)や地方の中小企業と交流を図ることができ、地方創生や地域活性化ビジネスに関わるチャンスがあります。
https://www.business-hub.tokyo/

コワーキングスペースは「やりたいこと」を見つけて、実現する場所

単なるシェアオフィス、作業スペースの域を抜け出している近年のコワーキングスペース。使い方次第で、自分のビジネスはもちろん、交友範囲や価値観などを広げていくことができます。その利用価値の高さは、フリーランスではない会社勤めのビジネスパーソンでも同様です。コワーキングスペースは、自分らしい働き方とともに、「やりたいこと」も見つけることができる新たな場かもしれません。

(文:岡崎たかこ)