転職者インタビュー

荷物をきっちり届けるのは当たり前。一歩先にいくには、配送ルートをどう組み立てるかの自分流の戦略が必要。この磨かれていく感覚こそが、面白い

やってみないと分からない業界・職種ならではの仕事のリアルな醍醐味を、「はたらいく」を通じて転職した方がお話しします。今回ご紹介するのは「運送ドライバー」のお仕事。転職活動の参考にしてみてくださいね!

合同会社フローレンス 専務取締役  廣瀬 竜也さん(44歳)

Profile:高校卒業後、車好きが嵩じて18歳で運送ドライバーの仕事に就く。その後も26年間、運送業界ひと筋でその腕を磨き上げ、42歳で合同会社フローレンスに入社。現在は同社の専務取締役を務める。

“単純作業ではない面白さ”があるからこそ続けていける、のめりこむ。

―廣瀬さんが考える運送ドライバーとはどんな仕事ですか?
『型にハマらない頭脳戦』そして『自分のやりかた次第で稼げる仕事』。私ならそう答えますね。

―えっ⁉ かなり意外です。正直、運送業のドライバーって一人で黙々と荷物を運ぶ仕事というイメージだったのですが…。
確かに一人で淡々と、体力勝負の仕事だとも思われがちですが、私は“実はめちゃくちゃ考える”仕事だと思っています。

例えばある配送ルートを出発する時、「今の時間帯だとどこが渋滞している?」「抜け道より幹線道路が早そうだ」「昼間ならこのエリアを中心に、夜間ならこのエリアから先に回ると不在が少なくて効率的だ」などと、自分でやり方やルートを組み立てるんです。何百通りもある道順から自分流のベストなルートを見つけていく。それは脳に汗をかく感覚で、頭脳戦に近い。仕事が終わってからも、思わず地図を広げてルートを考えたくなる、というのもドライバーならではかもしれません。

―なるほど。考えて配送数を上げるからこそ、やればやるほど稼げるといわれるのですね。
そうなんです。この業界、配送数に比例して給料もガンガン上がっていきますからね。よく「自分次第で稼げる」といいますが、これは配送ルートの仕立て方、時間の使い方を指しています。実は経験とセンスがモノをいう仕事でもあるんですよね。

―では、この仕事にはどんな人が向いているのだと思われますか? クルマの運転に自信がないとか、ドライバー未経験とか…それでも大丈夫なんでしょうか?
大丈夫ですよ。周囲にも未経験から始めた人はたくさんいます。初めのうちは一人では心配だという人には不安が解消するまでとことん添乗指導に付き合ってもらえますし、最近どんどん増えつつある女性ドライバーにもまずは配りやすい荷物の多いルートから始めてもらうなど考慮したり。担当する配送ルートにも個人個人のスキルに合わせて無理のないステップアップを目指せるようになっているので「最初は不安だったけど、やっていくうちにこれならできる!」という声はよく聞きますね。

ですから、スタートのハードルはそう高くないんです。そのぶん、一歩抜きん出た活躍をするには配送ルートの組み立てなど頭を使うことが必要になりますが、そういった工夫も楽しみながら仕事に取り組んでいける人が向いているのではないかと思いますね。

ドライバーを志す理由は人それぞれ。様々なタイプがいるから切磋琢磨できる。

―ドライバーは受け入れる間口の広い仕事なんですね。では廣瀬さんご自身はなぜこの仕事を選ばれたのですか?
若い頃から大の車好きで。車を乗り継ぐのも好きなんですが、ステアリングを握っているだけでワクワクするタイプでして。車好きならわかると思いますが四六時中車に関わっていたい、ただそれだけの想いで高校卒業後18歳でこの業界に入ってから、運送業一筋です。

―すごくシンプルな動機なんですね。
そうですね。あれこれ考えず単純にやってみようの気持ちだけで大丈夫なのも、この仕事の魅力かもしれませんね。だからうちの会社に集まってくるドライバーもチャレンジのきっかけは本当に様々です。私のように車好きが嵩じてこの業界へ入った人もいれば、とにかく自分の腕一本でたくさん稼ぎたいと飛び込んだ人もいますし、自分のペースでコツコツやりたいという人ももちろんいます。年齢だって10代から50代、60代といろんな世代が混在して切磋琢磨しているんです。

-この仕事に飛び込んでから初めて気づいたこと、感じたことはありますか?
同じドライバーと言えど考え方も経験してきたことも違う人たちと関わりながら働くことが、自分の経験や成長の糧になっていくのだということですね。ドライバーの仕事は、わからないことがあれば年齢関係なく素直に質問したりして、互いに教え合う機会も多い。また、それぞれが自分流のやり方で上げた売り上げをチャレンジした成果としてストレートに讃えたり、刺激を受けたりする仕事でもありますから。

今はドライバーとして変わらず配送を続ける一方、管理職として後進の指導に当たる立場にもなりました。最初は単純に車が好きという気持ちで飛び込んだ世界でしたが、周囲とのコミュニケーションが増えるたびに、この仕事は人と関わることでより充実していくものなのだと感じるようになりました。
これから入ってくる人、後輩にもドライバー職の面白さや魅力を感じてもらいたい。そのために、コミュニケーションを大切にして居心地のいい環境を作っていきたいと思っています。

■廣瀬さんの1日のスケジュール
7:00  委託先の配送センター(デポ)へ到着。今日の荷物を確認
8:00  積荷作業スタート
9:00  1便スタート。デポを出発し、配送業務へ
12:30  昼休み 車の中でのんびり過ごして体力温存
14:30  2便スタート。車の中では好きな音楽を聞いて過ごす
15:30  いったんデポに戻り、残りの積荷をして再び配送作業へ
20:30  勤務終了。会社の仲間と連れだって食事にいくことも

大塚 代表取締役(写真右)とは初めて電話で話した時から意気投合

■社長に聞きました 「廣瀬さんの採用、その決め手は?」
彼の強みは誠実さですね。面接で会う前の電話ですでにそれが伝わってきていました。人より何倍も時間をかけて大切にコミュニケーションをつなぐタイプですし、ドライバーとしての経験も長い。そのぶん荷物をお届けするお客さま一人ひとりへの向き合い方も真摯なんですよね。今後、一層事業を拡大するにあたり、廣瀬さんはリーダーとして社員を引っ張っていく立場。心から期待しています。

■取材協力
合同会社フローレンス http://florencejp.com/

取材・文/中島典子 撮影/八木虎造

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