転職者インタビュー

好奇心で飛び込んだモノづくりの世界―“未経験”を”積極性“でカバーして憧れの職人へ

やってみないと分からない業界・職種ならではの仕事のリアルな醍醐味を、「はたらいく」を通じて転職した方がお話しします。今回ご紹介するのは「外構職人」のお仕事。転職活動の参考にしてみてくださいね!

有限会社近藤建材店 工事部 飯嶌 ほなみさん(27歳)

Profile:大学卒業後、バンドのサポート役として活動した後に、不動産会社に入社して事務職を経験。職人に憧れ、26歳のときに外構施工を請け負う有限会社近藤建材店に転職。外構職人を経験した後、現在は新たに資材発注業務などを行う内勤職に就く。

技を磨き、自分の腕で生きていける職人になりたいと転職を決心

―未経験ながら“職人”になりたいと、飯嶌さんが思われたきっかけは?
子供の頃から、身に付けた技術を武器に様々なものを作り出す職人の姿をテレビで観て漠然と憧れを感じてはいたのですが、女性の私にできるわけがないと半ば諦めていたんです。ただ、前職の不動産会社では外出が一切ない事務職で、一日中パソコンに向かっているだけ。じっとしているのが苦手な私にとっては苦痛で、体調を崩してしまい、転職しようと決心しました。25歳という年齢を考えると、ずっと頭の片隅にあった職人になるなら迷っている暇はないなと。好きなバンドのサポートをしたくて音楽業界で働いた経験があるなど、元来好奇心が強くて思いたったら行動を起こさずにはいられない性格なので、未経験でも職人として育ててくれそうな会社を探し始めました。

―もともと手先は器用だったんですか?
いえ、ぜんぜん。細かい作業をするのは嫌いではないのですが、不器用だしセンスもなかったと思います(笑)。でも、できるだろうかという不安よりも、やりたい気持ちのほうが強かったですね。

―どうして外構の施工会社で職人になろうと思われたのですか?
門や垣根などを造るいわゆるエクステリアの仕事なら、大工仕事と比べて比較的力がなくてもできそうかなと考えて、外構の施工会社を志望したんです。でも、いざ探してみると、女性が職人としてバリバリと働いている会社がなかなか見つからなくて。しかもホームページを持っている企業も少なくて、内情が分からなくて困りました。そんなときにたまたま見かけた『はたらいく』で近藤建材店の募集記事で女性の職人が紹介されていて、ここだ! と思ってすぐに連絡してみたんです。

―思い切った転職活動ですね。面接で特に意識されたことはありますか?
技術はないので、とにかくやる気をアピールしました(笑)。面接担当の近藤専務からは実際はきつい仕事だと釘をさされました。それでも、自分の技で生きていけるような職人になりたいという気持ちを諦められなくて。資格取得などはサポートしてもらえるということだったので、入社したらしっかりと技術と知識を身につけるという意思を伝えました。

自分から「私にやらせてください」と手を挙げることで仕事が身についていく

―実際にやってみて、やはり肉体的にも厳しいことは多かったのではないですか?
力仕事という点では、やはり大変ですね。でも、最近は、資材をスムーズに運搬するための機械化も進んでいますし、1年も現場で働いていると重いものを持つコツが掴めてくるんですよ。女性は力では男性にはかなわない面もありますが、お客さまと直接話しながら要望を伺うなどきめ細やかなミュニケーションがかえって強みになることもあります。そういう点では、やりたいという気持ちを持って自分にできることを見つけて取り組める人は、女性でも未経験者でも、十分に活躍の場はあると思います。

―経験不足を補うために、心がけていたことはありますか?
とにかく自ら進んで「やらせてください」と動いたことです。外構の施工を経験してみて思ったのは、覚えることが多いこと。まず図面を見て、寸法を把握し、資材がどれぐらい必要かを計算したうえで、実作業に取り掛かります。現場は一つとして同じものがなく、デザインや資材によって施工方法も毎回変わります。ですから、頭で覚えるだけではなくて、技術面でも少しでも進歩するために、先輩の現場になるべく同行するなど、受け身にならず自分から経験を積んで技を覚えようと心がけましたね。

―仕事をしていく中で、どんなところにやりがいを感じましたか?
一つずつ仕事を覚えて、任せてもらえることが増えていくのが嬉しかったですね。門塀を築くため、16kgあるブロックをいくつも積み上げて初めて一人で仕上げた時には本当に嬉しくて、親方からの「がんばったね」という言葉にも感激しました。職人の仕事は携わったものが形になりますから達成感がありますし、「あの門塀、私の仕事なんだよ」と家族や友人に見てもらえるのも、仕事の励みになります。

―現在は、内勤を始められていますが、職人をされていた経験を生かした今後の目標はありますか?
繁忙期など職人として現場に出ることもありますが、結婚を機に発注などの事務を始めました。職人の経験を活かして、職人が気持ち良く仕事ができるように常に考えながらサポートしていきたいと思っています。今後は設計の勉強をするのも目標です。色々な職種を経験したからこその多角的な視点を持って、活躍していけたら嬉しいですね。

■飯嶌さんの1日のスケジュール
06:30 出社。仕事道具を作業車に積み込み、現場へ向かう
08:00 現場到着、作業始
10:00 午前休憩。体が資本なので休憩はしっかりと
12:00 昼食休憩。お客様が差し入れをしてくださることも
13:00 作業再開
15:00 午後休憩。特に夏場は水分補給をきちんと行う
17:00 作業終了。作業車で帰社後に解散

近藤 佳和 専務取締役(写真右)との打ち合わせは談笑も交えながら和やかムード

■採用担当者の近藤専務に聞きました「飯嶌さんの採用、その決め手は?」
職人は、力仕事ができて、手先が器用な人にしかなれないというイメージがありますが、実は最も大事なのはお客様の望んでおられることを汲み取る力なんです。そこで求められるのが、少しでもお客様に喜んで頂きたいというやる気や熱意。飯嶌さんは未経験でしたが、職人として活躍したいという意欲が強く、その熱意がお客様の満足につながるのではと感じて、採用を決めました。

■取材協力
有限会社近藤建材店

取材・文/宇治有美子 撮影/酒井一郎

関連する求人

土木工事 仕上工事 建築・土木現場監督